フィリピン共和国 報道写真集

フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine

大東亜戦争中に発行された写真雑誌

フィリピン共和国

昭和19年10年1月印刷
昭和19年10月10日発行、10000部
毎日新聞社刊

(読みやすいよに旧字体を可能な限り新字体に変えています)序大東亜戦争は米英の利己的世界制覇の夢を破摧し、わが崇高なる肇国の大理想を新たなる世界秩序の上に実現せんとする人類史上未曾有の大戦争であるが、この戦争目的の現れとして決戦を前に早くも見られたフィリピン共和国の誕生は、永く米国の桎桔下に喘いでいた新共和国国民はもとより、東亜十億の民族が等しく歓呼して迎えるところである。本報道写真集は、その誕生の祝いに贖られた記念の写真帖であつて、新国家誕生の陣痛ともいうべき比島作戦の経緯から、健やかに育ち行く新国土の姿までが艶麗なる印畫によって記録されている。しかもこれらの写真は、すべて報道班員の撮影にかかり、これを編集し、印行するものは現にフィリピンにおいて日刊新聞紙の出版にあたりつつある毎日新聞社であるという点において、他に比類を許さぬ特異性をもつといえよう。
本書の刊行は必ずわが国民をして前線将士の奮闘の実相と、新国家の全貌を知らしめ、延いては大東亜共栄圏の確立を目的とする今次戦争完遂の決意を固からしむるものであることを信じ、敢えてこれを世に薦める次第である。

(写真)

第一部 フィリピン攻略戦

マニラ攻略戦
バタアン総攻撃
ビサヤ戡定作戦
コレヒドール殲滅戦

第二部 フィリピンの文化

フィリピンの地形
フィリピンの侵略小史
宗教
住民
風俗 1.バリンタワーク、手づかみの食事、シェスタ(ひるね)、煙草、水浴と洗濯、闘鶏
生活 1.都市、建築、商店 2.イントロムラス 3.マニラの下町、市場 4.変わった物売風景風景 5.ニッパ・ハウスとは 6.漁村、農村
産業と産物 1.米 2.綿、ココ椰子、砂糖、其の他の植物
フィリピンの交通 鉄道、カバレロ、カルトン、カロマタ

第三部

(其の一) フィリピン共和国建設へ
1.再建第一 日本の楽劇団訪問、店頭の日本人形。街の親善風景
2.更生するフィリピン俘虜
3.警官訓練
4.子供の教育
5.日本語の勉強
6.フィリピンと日本人
7.フィリピン国旗物語

(其の二) フィリピン共和国樹立
1.東條首相のマニラ訪問、バルガス独立委員長官の田中軍司令官への感謝の挨拶
2.フィリピン憲法草案承認
3.独立記念日の式典
4.大東亜会議へ

(本文)

第一部 フィリピン攻略戦

マニラ攻略戦
バタアン総攻撃
ビサヤ戡定作戦
コレヒドール殲滅戦

第二部 フィリピンの文化

フィリピンの地形
フィリピンの侵略小史
フィリピンの宗教
フィリピンの住民
フィリピンの風俗
フィリピンの生活
フィリピンの産業と産物
フィリピンの交通
フィリピンの国旗物語

第三部

(其の一) フィリピン共和国建設へ
(其の二) フィリピン共和国樹立

フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic Philippine
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
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フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
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フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines
フィリピン共和国 報道写真集 大本営陸軍報道部監修 Republic of the Philippines

帝国海軍の威容 昭和17年

帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy

東京日日新聞社
大阪毎日新聞社

昭和17年12月3日印刷
昭和17年12月8日発行

30,000部

大東亜戦争開戦約1年後に発行された写真集

戦時中の情報統制下の中

国民に対して発信された戦況情報がどのようものだったか

を知る貴重な資料です

空母赤城、加賀、蒼龍、飛龍を失うミッドウェー海戦での大敗でも、記載されている日本側の損害は、この本に記載されている

大東亜戦争海軍作戦経過一覧表(自昭和16年12月8日 至昭和17年10月31日)

によれば

6月4日より6月7日迄

ダッチハーバー、ミッドウェー、アリューシャン列島での被害は

一、空母一隻喪失 同一隻大破
二、巡洋艦一隻大破
三、未帰還飛行機三十五機

と記載されております

日本帝国海軍の空母、巡洋艦、潜水艦など艦船、航空機、訓練の様子などの写真と共に

ハワイ海戦
マレー沖海戦す
バンカ海峡 荒鷲の偉勲
スラバヤ沖海戦
インド洋海戦
英航母ハーミスの最後
珊瑚海海戦
アリューシャン進攻

などの海戦の写真が掲載されています

帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy
帝国海軍の威容 昭和17年 The Dignified Imperial Navy

大東亜戦争絵巻 マライの戦ひ

大東亜戦争絵巻 マライの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of Malay Malaysia picture book Japan

昭和十八年十二月十五日印刷
昭和十八年十二月二十日発行

目次

コタバル敵前上陸 向井潤吉
佐伯部隊のとつげき 栗原信
カンバルの戦ひ 同
マラツカ海を進む 向井潤吉
工兵隊のはたらき 同
スリム殲滅戦 栗原信
ジョホール水道 栗原信
ブキテマ牟田口兵団長閣下 同
あらわしの一撃 同
しろかべの家の山砲 同
無条件降伏 宮本三郎

解説 里村欣三
表紙 栗原信
装幀 永井保

大東亜戦争絵巻 マライの戦ひ コタバル敵前上陸
大東亜戦争絵巻 マライの戦ひ コタバル敵前上陸

一部抜粋
(旧字体の漢字は新字体に変換、平仮名はそのまま)

コタバル敵前上陸

昭和十六年十二月八日。かしこくも
天皇陛下から米英げきめるの おほみことのりをいただいたわが皇軍は、タイ国のシンゴラと、マライ半島東かいがんのコタバルへ敵前上陸をしました。コタバルには敵の飛行場があつたので、皇軍が上陸すると、雷撃機がとび出して来て、めちゃくちゃにばくげきしました。まつ赤なほのふをはいてもえあがる輸送船から海のなかへとびこんだ勇士たちはかいがんへおよぎつき、敵のトーチカから うちまくる雨あられのたまの中を とつげきしてゆきました
そして敵のトーチカを一つ一つぶんどり、火の玉のやうになつてコタバル飛行場へおしよせました。そしてあはてふためく敵をやつつけて、皇軍の上陸をじやまだてした にくいにくい雷撃機の飛行場を せんりようしてしまひました。
この絵は ひしよぬれになつて 海からおよぎついた佗美(たくみ)部隊の勇士たちが、かいがんの鉄条網をふみやぶり、今まさに敵のじんちへ とつげきせんとする時の いさましい有様であります。兵隊さんたちが 歯をくひしばり、眼をむいて いきり立つている きついきつい顔を ごらん下さい。撃ちてしやまむ の精神が顔にもからだにも、みなぎりわたつているではありませんか!

大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ

大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan
大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan
大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan
大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan

監修にあたりて 大本営陸軍報道部 山内大尉

目次
輸送船団 南政善画
バタビヤ沖海戦 同
バンタム湾敵前上陸 同
自転車を肩に倒木を越えて進撃 同
チヂュン河橋梁急襲確保 同
東海林部隊密林中を突撃 同
カリジャチ飛行場急襲 松田文雄画
東海林部隊長と遠藤部隊長カリジャチ飛行場会見 南政善画
敵大戦車分を我空軍奇襲壊滅す 同
皇軍バタビヤ入城 同
無条件降伏 松田文雄画

解説 大江賢次
表紙 南政善
装幀 永井保

大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan
大東亜戦争絵巻 ジャワの戦ひ 大本営陸軍報道部監修 Battle of the Java picture book Japan

一部抜粋
(旧字体の漢字は新字体に変換、平仮名はそのまま)

無条件降伏

さいごに残つたバンドンも、風前のともしびになつた三月七日の夜、敵の軍使はつひに停戦をねがひ出ました。
今村軍司令官は、オランダ総督みづから明日、カリジャチ飛行場へやつてこいといわれました。
三月八日、敵の総督チヤルダーは、陸軍長官テル・ホールテそのほかを連れて、やくそくのカリジャチ飛行場の、敵の飛行学校職員官舎へはつてきました。
ところが、いよいろ談判をはじめると、総督はじぶんには軍隊のことは責任がないといひます。今村軍司令官は、総督を相手にしないで、こんどは陸軍長官にむかつて無条件降伏をするかと問われると、
「バンドンだけ降伏します」
と虫のいことをいふではありませんか。
いくら押し問答をしても、らちがあかないので、
「これ以上問答は無用だ。無条件降伏をしないのなら、攻撃をつづけるよりほかはない。貴官はすぐバンドンへ帰るがいい。わが歩哨線を一歩でたらすぐバンドンを爆撃する。しかし、最後の機会にいま十分間の時間をあたえるから、よく考えるがよい」
と今村軍司令官は、武士のなさけで待つてやることにされました。
十分間たつて、敵はつひに無条件降伏を申出てきました。こんなときにものらりくらりと、どつちつかずにはつきりとしないオランダの本心が、よくあらはれてゐるではありませんか。
しかし、無条件降伏をしても、シンガポールのときとはちがつて、蘭印の戦場は東西何千キロにわたつてゐるから直ぐ降伏をしらせるわけにはいきません。そこで、今村軍司令官は、明日午前中にラジオで敵の陸軍長官みづから降伏の放送をせよ、そのときはじめて日本軍は降伏をみとめるといひわたしました。
三月九日、陸軍長官テル・ホールテンは、ラジオで全軍に降伏したことを放送しました。そして、あらためてカリジャチ飛行場へきて、全軍が武装を解除したことをつたへました。これで上陸後わづかに九日で戦ひは終わりました。3三月十日、陸軍記念日に今村軍司令官は、首都へ晴れの入城をされました。

大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ

大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ 大本営陸軍報道部監修
大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ 大本営陸軍報道部監修
大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ 大本営陸軍報道部監修
大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ 大本営陸軍報道部監修

監修にあたりて

未曾有の決戦かに於いての幼児や児童の対する教育は慎重に考へなければならぬ。特に国家観念の正しい認識は将来帝国の盛衰を左右する重要事項であって日常児童の無邪気な生活の内にこれを正純に植付ける事が必要である。
今日までの戦争の真相を自動に伝える正確なものは極めて稀であって其多くは挿絵画家の想像と文士の構想が戦争と云う観念的な場面を描き散して児童に押しつけて居たと云っても過言ではない。知識欲旺盛な幼年時代の児童にこんな無責任なものが与えられる事は許されることであってはならない。
本書は何れも陸軍報道班員の方々が正確な史実と現実に見聞きされた事項の内或は国家の誇りとして或は日常生活中の反省として児童の与えなければならないものを蒐録したものである。構を起してから約半年の長時日の要して本書が上梓されるに至った理由は何回も何回も絵、文共にお描き直しを願った為である。
此の点は執筆の諸先生並に担当せられた方に深くお詫びを申上る次第である。
尚戦争史実としての保存のために紙質等の吟味も考慮して戴いた筈である。

大本営陸軍報道部 内山大尉

昭和十九年四月十日印刷
昭和十九年四月十五日発行

目次

大東亜戦争絵巻 フィリピンの戦ひ

マニラ入城 寺内萬治郎
砲兵の攻撃 向井潤吉
歩兵の進撃 鈴木榮二郎
給水班の活躍 永井保
機械化部隊の進撃 鈴木榮二郎
米降服兵 田中佐一郎
爆撃機のコ島爆撃
砲兵のコレヒドール猛攻 向井潤吉
敵前上陸 向井保
きく高地の激戦 田中佐一郎
コレヒドール占領 寺内萬治郎

解説 上田廣
表紙 向井潤吉
装幀 永井保

玉砕軍神部隊 紙芝居

陸軍省報道部推薦

情報局委託作品

玉砕・軍神部隊

脚本 北島英作

絵画 西正世志

制作 日本教育紙芝居協会

(表紙の説明)

(厳粛に)

謹しみてアッツ島の忠霊に捧ぐ。

(題名を読む)

(低く)

北の涯。

ベーリングの怒涛 逆巻く所

アッツ島は 黙々と浮ぶ。

何処からも離れて

荒涼たる 濃霧のさ中で、 湿原で

我が勇士は、厳然と 護りを固めている。

(短い間)

(調子を変えて、回想的に)

想い起す。 昭和十七年六月。

皇軍一度・・・・・・

(ぬきながら)

(つよく)

・・・アッツ島を 占拠するや・・・

大東亜戦争(太平洋戦争)中に国民の戦意高揚のため発行された紙芝居です

現在では当時の状況を伝える資料、又は美術品としての価値があり需要があります

戦時中の戦争画などは海外に方からも需要があり、日本国内で販売するより海外で販売する方が高値で売ることがあります

古い当時物の紙芝居だと、状態が良くない場合もあると思いますが、 遺品整理、コレクション処分などで、戦時中の紙芝居を売却を検討されている方は、是非ご相談くださいませ

マレー沖海戦

昭和17年10月10日発行

日本教育紙芝居協会作品

昭和十六年十二月八日。

宣戦の大詔渙発さる!

大東亜に あくなき侵略と暴威を

揮ひ續けた米英に對し、

畏くも 宣戦の大詔が 渙発され、

「忠誠武勇」の皇軍は

陸に

海に

空に

時を移さず 猛撃の火蓋を切つた。

  (ぬきながら)

(報道調で)

我が國を とり圍んで

ABCDラインと豪語し、

(報道調で)

ハワイには 強大を ほこる

アメリカ太平洋艦隊、

シンガポールには 新しく集結した

イギリス東洋艦隊、

いづれも虎視たんたんとして

我を ねらつてゐる。

さればこそ、戦の火蓋は

先ず 我が 海鷲の精鋭が

悪天候を 物ともせぬ

ハワイ大空襲に始り、

開戦第一日、

早くも アメリカ太平洋艦隊を撃滅したが、

(ぬきながら)

(語調を少しかへて)

頭を廻らせば、

イギリスが 東洋の

ジブラルタルと頼むシンガポールには

(力づよく)

世界一とほこる 最新鋭艦

プリンス・オブ・ウエールズが

僚艦レパルスを ひきゐて、

はるばる 地中海から

開戦一週間前の 十二月一日に馳せつけてゐる。

プリンス・オブ・ウエールズは

この年四月竣工したばかりの 浮沈戦艦。

マレー半島に 敵前上陸を敢行した

皇軍の背後を襲はんと、

三萬五千噸の巨體は

密かに シンガポールを出てんとした。

(ぬきなら)

(語調をかへて)

戦ひは 機先を制すべし。

(やや聲低く)

ひそかに監視の眼をひからせてゐた 我が潜水艦は、

十二月九日午後 遂にウエールズとレパルスが

三隻の駆逐艦を ともなつて

出港したのを 発見したのである。

ここで一発 魚雷をお見舞い と、

勇士の心は逸やつたが、

距離が遠過ぎる。

直ちに「敵艦発見」の無電は

我が海軍航空隊の前進基地に飛んだ。

(ぬく)

(喜びの感情をこめて、聲高く)

「発見!」

「敵艦発見!」

今か、今かと待ちかまへてゐた 我が航空基地は、

俄然 色めき立つた。

この日のために、

ただ この日のために 重ねて来た

猛訓練だつたのだ。

「各部隊 直ちに 出発用意!」

(はやく ぬく)

(力づよく)

爆音は熱風を切つて

轟々と響き渡り、

勇士の胸は プロペラーよりも快く踊る。

必殺の一弾を 必死に抱き、

まなじりを決して

南國特有の 荒天を押しきつて進む。

(ぬきながら)

(語調沈めて)

が、行けども行けども 漠々たる密雲に覆はれて、

(語調沈めて)

進まうにも、下を探ろうにも

まるで見通しが きかないのだ。

雲の下では 激しいスコールが

物すごい音をたててゐる。

(やや高めて)

次第に迫つて来る夕闇の中に 赤く揺れるのは、

僚機の燈火が光つてゐるのである。

「視界零!」

「無念!」

萬事休す!

隊長機からは「反轉歸還」の命令がでた。

残念ながら 引返さねばならない。

(ぬきながら)

重苦しい心と 腹立たしい思ひを抱いて

一たんは 基地に歸るより外は無かつた。

(しづかな)

この一夜の どんな長かつた事であろう。

勇士達は 夕食をとる元氣もなく、

あだかも 自分達の罪かのように 眠らない。

(語調改めて、やや高く)

しかし

天祐は 我に在る!

勇士よ 欣べ、

第二の無電は 夜明の太陽と共に来た。

十日午前三時四十分!

我が潜水艦は 再び

イギリス艦隊の發見を 報じて来たのである。

(ぬく)

(力づよく、命令)

「必ず 撃滅するのだ!」

(短い間)

敵主力艦は アナンバス諸島以北より

シンガポールへむけて

二十節のを以つて 航行中である

今ぞ 日頃の訓練に ものいはす

千載一隅の 好機が来たのだ。

「全力を盡くせ!」

(短い間)

「出發!」

(はやく ぬく)

(力づよく)

午前七時三十分。

再び しッかと魚雷を抱いた 我が雷撃隊、

必中の巨弾を積んだ爆撃隊は、

相次いで勇躍 基地を出發した。

昨夜の悪天候にひきかへて、

今日の空は まさに神助、日本晴だ。

涯の果てまで澄み切つた 青一色の中、

エンジンの音も彈めば、

勇士の頬も 赤く燃え上がる。

(間)

(ぬく)

(語調やや沈めて)

何時間 飛んだであらう。

敵艦の姿は なかなか 発見されない。

アナンバス諸島南方五十浬の地點で、

確に 追ひつける見込であるのに。

心が焦だつ、無性に焦だつ。

千載一隅の好機なのに!

然し、落ち付け。あせるな。

天祐は 必ず 我に在る!

三番索敵機は 高度を下げて、

ぐッと 海面に近よつた。

(はやく ぬく)

(力づよく、発見した喜び)

居た!居た!

レパルス、ウエールズ。

駆逐艦三隻を先行させた巨艦、

ウエールズ、レパルスが、

見る眼も鮮やかに 白波を蹴立てて

南方指して 堂々と進んでゐるではないか!

”敵主力艦見ゆ。

北緯四度 東經百三度五十五分”

無電は叩かれた。

我が海鷲の大編隊は 直ちに敵に迫つた。

(ぬく)

(咏嘆調・力づよく、ゆつくり)

見よ!

旗艦プリンス オブ ウエールズのマスト高く

戰闘機は ひるがへつた。

装甲甲板の厚さ 無類。

ドイツ空軍の 直擊彈を喰つても

突き破れなかつた軍艦ウエールズ。

さればこそ、敵將フイリツプス司令長官は、

我が海鷲の 近づくと見るや

堂々 迎へ擊たんとして、

ポンポン砲は 早くも 火蓋を切つた。

五分と五分の態勢だ。

ハワイ空襲を 一方的奇襲戦闘とすれば、

之こそ 互に名乗りをあげて

正しく仕切つた 四ッ相撲である。

隊長の命令一下、

我が攻撃隊は 得意の攻撃に移つてゐる。

航空魚雷は 生き物のように

敵艦目がけて 迫つて行く。

彼も亦 高角砲、副砲、ポンポン砲の一齊射擊 。

一分間 六萬發の彈幕を張つて 攻め来るもの

一機の寄せつけずと  應戰につとめる。

(やや早く)

クワンタン沖の 海と空は、

忽ちにして修羅の巷。

(はやく ぬく)

(力づよく)

突如 レパルスは

濛々と 火焔を噴き出した。

首先、尾つぼ、どてつ腹、

我が必中彈を喰つたのだ。

(語調を沈めて、早く)

此の時、

滿を持してゐた 我が雷撃隊は、

(はやく ぬく)

(力づよく、一氣に)

切つてはなつた矢の如く、ただ一すじに

航空魚雷を叩き出す。

一隊は 右から ウエールズへ!

一隊は 左から レパルスへ!

スコールのような 敵彈幕をつき破つて

三番機が 最後のとどめを!と

レパルスの 甲板めがけて 突込んだ。

(はやく ぬく)

(大きく)

グアーン!

(力づよく)

三番機は 魚雷を抱いて 見事 自爆したのだ。

レパルスは

眞黑い煙を 嵐のやうに吹き出して、

グッと 傾むくと見るや、

この三萬二千トンの主力艦は

轟然、艦尾を高くあげ、

(ゆつくり)

海中深く 沈んでゆく。

(ぬく)

(語調をやや静めて)

この時 プリンス オブ ウエールズは

黑煙を吐き 左に大きく かたむきながらも、

遁れ去ろうと 必死である。

(力づよく)

のがさじと 我が編隊陣は、

この「不沈戦艦」の上を

大きく 旋回した。

(はやく ぬく)

(力づよく)

ウエールズは 戦史始まつて以来 始めての

主砲の砲門 全部を もつて、

我が航空陣を 粉砕せんとする。

あらゆる砲門は すべて空に向つて 開いた。

今に到つても 尚 我と戰はんとする

英國海軍 最後の足掻き。

我全機は ことごとく

ウエールズの上を 一齋に覆つた。

(はやく ぬく)

(力づよく)

忽ちウエールズは

轟然たる爆音と共に。

茶菓子の火柱を吹き出し。

大爆發が起つたと見るや、

(ぬく)

(力づよく)

巨體は艦尾から 徐々に 沈みはじめた。

(ゆつくりと 報道調に)

イギリス海軍の誇り、

プリンス オブ ウエールズ 撃沈さる。

(ぬく)

(しづかに 力をこめて)

かくて 世界に豪語した

沈まざる戰艦は

司令長官フイリツプス大將を載せたまま

マレー沖の藻屑となつたのだ。

(しずかに ぬく)

(全く語調を改めて)

翌日、

一隊は再び 昨日の激戰場の上を飛び、

靜かな靑い海に 大きな花束を投げた。

思へば ロンドン條約以来、不撓不屈、

鍛へに鍛へた 我が海軍魂は、

イギリスが 世界に向つて豪語してゐた

不沈戦艦 ウエールズを

マレー沖深く 沈めてしまつたのだ。

雄々しくも ここに散つた

歸らぬ三機の 我が海鷲。

今は 神となつて 我が國土を護る!

(短い間)

(ぬきながら)

(おごそかに)

戰は勝たざるべからず、

然して、

勝利は恒に 吾が祖國日本の上に輝く。

十年、二十年、或ひは百年。

戰ひは今後 何年つづくとも、

勝つて兜の緒をしめよ。

前線 銃後 一団となつて、

輝かしい最後の勝利を獲ち得る日まで

どこまでも 進まなければならぬ。

(調子をかへて)

今や 大東亜の 海に 陸に 又空に、

忠勇なる皇軍将兵は 身を鴻毛の輕きに比し、

君國の為めに 戰ひつつある。

(少し高めて)

此れに こたへて 我々銃後國民が

皇國に盡くす奉公の道!

我等が燃ゆる愛國の熱情を 戰ひの費用を作り出す

(ゆつくりと)

貯蓄に 債権に 現はさう。

嘗ては夢と思はれた 大東亜共榮圏の建設も、

今や 我等の手の中に あるではないか。

(しづかに ぬく)

中澤挺身隊

[表紙の説明]

雲か

山か

黝々と眠る 島の樹林に、

はや、暁の光が 流れ初めると

兵等は齊しく オール持つ手に 力を籠めた。

夜の明けぬ間に 敵機の眼の届かぬ中

一擧に 上陸しようと

迫るは何處?

ガダルカナル!

ガダルカナル!

今ぞ 恨みの敵 牙城 目指して、

鐵舟は、蝗のやうに 飛びかかつてゆくのだ。

(短い間)

(ぬきならがら)

進軍!

進軍!

ガダルカナル島血戦記 中澤挺身隊

脚本 北島英作

繪畵  泉比呂正

発行所 日本教育畵劇株式會社

昭和十八年十月八日 印刷納品

昭和十八年十月十三日 発行

血と肉で占據したガダルカナル島。

敵米軍は、之を奪回せんと、海空陸の大軍を以て追つて来た。

だが、勇敢なる我が將士は、木の實、毒蟲に飢えを忍んで戦ひ續けてゐる。此の秋!

中澤少尉以下五人の決死隊は、敢然敵陣營に潜行 敵本陣を爆破、全員無事歸 還して、遥かに聖恩に感謝するのであつた。

絵巻アッツ島血戦

絵巻アッツ島血戦 陸軍省報道部監修 山崎保代 山崎部隊 藤田嗣治 1944 Attu Island Yasuyo Yamasaki troops
絵巻アッツ島血戦 陸軍省報道部監修 山崎保代 山崎部隊 藤田嗣治 1944 Attu Island Yasuyo Yamasaki troops
絵巻アッツ島血戦 陸軍省報道部監修 山崎保代 山崎部隊 藤田嗣治 1944 Attu Island Yasuyo Yamasaki troops
絵巻アッツ島血戦 陸軍省報道部監修 山崎保代 山崎部隊 藤田嗣治 1944 Attu Island Yasuyo Yamasaki troops
絵巻アッツ島血戦 陸軍省報道部監修 山崎保代 山崎部隊 藤田嗣治 1944 Attu Island Yasuyo Yamasaki troops

昭和19年7月1日印刷
昭和19年7月5日発行
(初版30,000部)

表紙 吉岡堅二
アッツ島玉砕 藤田嗣治

雪の氷の島 鬼頭鍋三郎
上陸の朝 向井潤吉
雪の峻険を越えて 境保博
チチヤゴブ部落にて 境保博
暗闇の陣地構築 井上幸
壮絶・北洋の対空戦闘 川端実
大敵を翻弄するわが水上機 高井貞二
上陸の敵船艇を猛砲撃 笹岡了一
敵大群を水際に撃滅 宮本三郎
軍属も銃を執る 有岡一郎
友軍機の来援 南政善
沈着・需要書類を焼却 鈴木満
優渥なる勅語の伝達 山本日子氏良
不逞の敵・我陣地に迫る 井出宣通
敵弾下に戦闘状況執筆 井出宣通
決別の訓示 三輪孝
皇居遥拝 榎倉省吾
敵の重囲突破 関谷陽
軍神山崎部隊長像 松田文雄
キスカ島転進 高沢圭一
必勝の航空機増産 橋本哲郎
火花散る造船 橋本哲郎
農村敢闘譜 鬼頭鍋三郎
学徒出陣 鈴木満

カンチャンのアメリカ爆撃

画・文 平井房人

昭和十九年十月十日印刷

昭和十九年十月十五日発行

右上 ボクハ ニッポンジンダ アメリカナンカニ マケルモノカ

右下 ボクノ ハツメイシタ スバラシイ シンエイキガ デキアガッタ

左上 カンチャン ブタイ アツマレ

左下 カンチャンブタイハ ニューヨーク バクゲキニ シュッパツスル

右上 タイヘイヤウ モヒトトビダ

右下 シンジュ ワンダ アメリカ カンタイガ ヰルゾ

左上 カミナリシキ クヮエン ハウシャキ ハッシャ ヨウイ

左下 ヤア テキカンタイハ ゼンメツダゾ

右上 ツギハ サンフランシスコダ

右下 ハルカ クモノウヘカラ ハナビシキ バクダン トウカ

左上 スゴイネ ウン コノバクダンノ バクハツリョクハ フツウノ バクダンノ 一マンバイモ アルカラネ

左下 ブタイチャウドノ ツギノ モクヘウハ ドコデスカ

右上 ツギハ ボーイング ノ コウヂャウダ B二九ヲ ゼンメツ スルンダ

右下 ボーイング コウヂャウ オホガタキガ ツギツギニ デキテヰル

左上 デンリョクテイシ クヮウセン ハッシャ

左下 フシギ フシギ デンキ トマル キカイ マワラナイ ヒカウキ デキナイ

右上 イヨイヨ ワシントンダ ホワイトハウス バクゲキ ヨウイ

右下 ニンゲン ツリアゲポンプデ ルーズベルトヲ ツリアゲテ シマヘ

左上 ホリョニシタゾ サア バクゲキ ハジメ

左下 ヤア ユクヮイ  ユクヮイ

航空繪話 日の丸の空 西原一 文祥堂版

航空繪話 日の丸の空 西原一 文祥堂版
航空繪話 日の丸の空 西原一 文祥堂版

大東亜戦争・太平洋戦争中に発行された、子供向けの絵本です

航空繪話 日の丸の空

西原一 文画

少國民のための文化繪話

昭和17年4月23日初版発行

目次

空へのともだち
空へのあこがれ
飛行船の誕生
飛び立つ苦心
翼と骨
飛行機のしんざう
飛行機の操縦
大空の華
飛行機の役目
飛行機の目じるし
グライダー
落下傘
鍛へるからだと心
少年航空兵になるには
お國につくす心
荒鷲になるまで
工場から
空へ飛ぶ日
輝く荒鷲
守る大空

引用

この本を讀む皆さんへ

皆さんは、日本陸海軍航空隊の勇ましい働きを、よく知つてゐたことでせう。
それが、今度の大東亜戦争で、次つぎに、日本陸海軍航空隊の大手柄を聞いて何と思ひましたか、日本軍人の強いことは言ふまでもありませんが、飛行機のとても大切なことを知つたと、思ひます。航空隊が弱かつたなら、戦争にも負けて、その國は亡びてしまひます。
戦争ばかりでなく、急ぎの旅行でも、汽車なれば二十時間もかかる所を飛行機ですと、三時間くらひしかかかりません。
これからは、いよいよ飛行機が大切になつてきます。
これのためには、皆さんのような小國民のうちから、飛行機のことを、よくおぼえて、日本航空のおやくにたつ人とならなければなりません。
かういふわけで、飛行機について二人の少年のお話を書きました。大空はひろいです。このひろい空を、皆さんの力で日本の空として、日の丸の翼でうづめて下さる日を、私は心から祈つて待つてゐます。

大東亜戦争大詔奉載日 西原一