学校へ行けない僕と9人の先生 棚園正一

学校へ行けない僕と9人の先生

双葉社「WEBコミックアクション」にて2014年1月~11月まで連載された作品を、1冊の単行本として発売したのがこの作品です

作者・棚園正一さん自身の不登校体験を基にした漫画作品で

・不登校児の心理
・イジメのメカニズム
・不登校児に勉強を教えてくれる人々

など、不登校に関して今まで関心がなかった方でも考えさせられる作品です

私が小学校時代にも不登校の同級生がありましたが

普通に学校に行き
普通に授業を受け
普通に遠足に行き
普通に友達と遊でいた

私にとって、その時は不登校の同級生に対し

「なぜ学校に来ないの?怠け者?」

と思っていました

しかし、この本のタイトルにある「学校に行かない」ではなく

学校にいけない

子どもの心理が少し理解できたような気がします

棚園正一さんの詳しい生年月日は分かりませんが、この漫画を発売した時点で31才のようなので、1980年生まれの私より3歳ほど年下だと思います

私も小学生時代は、テレビで放送される「ドラゴンボール」を毎週楽しみにしていました

年代がほぼ同じなので、自分自身の小学校・中学校時代を思い出しながら一気に読みました

小学校時代は先生は怖い存在でした

顔を叩かれた事もありました

しかし、田舎という土地柄か?先生に対する敬意が親にはありましたので、殴られたりしても「殴られるような事をした事が悪い」という感じでした

イジメに関しては、私が小学校時代には

イジメられてはいなが、嫌われている

生徒はいました

具体的には周囲がその子に対して面と向かって悪口を言ったり、集団で暴力を振う事はなかったが、そのようなイジメに発展しそうな事はありました

しかし、先生が怖い存在でしたので、誰かが先生にイジメの事を報告すると、先生が「イジメはするな」と起こり口調で言うと、生徒は怖くてイジメには発展しませんでした

しかし、今から当時を振り返ると

この子はどういう精神状態で学校に通っていたのだろうか?

と、この本を読んで考えてしまいました

ひょっとしたら「勇気や気力を振り絞って毎日学校に通っていたのかも」と考えてしまうと、申し訳ないような気持ちになって心が重くなります

先生が怖いということは、学校内の秩序を保つためにはある程度は必要だと思いますが、この漫画でも小学1年時に先生に叩かれるシーンがあり、それも原因で学校に行く事が精神的に困難になったようなので、やはり叩くのは良くないのかなと思います

また、この作者の両親も学校に通うようになるために様々な努力をしたと思いますが、無理に学校に行かせなかった根気強さに感動しました

漫画で描かれていない所で、何をしてもなかなか普通に学校に行かない我が子に対して、絶望したり、思わず怒ってしまったりしたかもしれませんが、この漫画からは強い我が子への愛が伝わってきます

少しネタバレになりますが、ドランンゴールの影響で漫画を描くことが好きで、ドラゴンボールの作者・鳥山明先生にと出会い、今では漫画を仕事として生活できるようになった作者は本当に良かったなと思います